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■インドネシアとオーストラリア、安全保障条約に調印(2006年11月29日)
オーストラリアとインドネシアの近隣諸国の関係を改善し、
安全保障を強化することが、ロンボク(Lombok)で調印された合意の目的

2006年11月13日(月)、オーストラリアの外務大臣アレキサンダー・ダウナー(Alexander Downer)氏とインドネシアの外務大臣ハッサン・ウィラユダ(Hassan Wirayuda)氏は、安全保障を改善し、両国の国家主権を擁護する段取りを定めた「Lombok条約」に署名した。
ダウナー氏は、締結された合意が軍事条約ではなく、何度かトラブルを起こしたことがあるインドネシアとオーストラリアの関係を強化するための方策であると強調し、インドネシアの領土保全を尊重する誓約を公式に表明した。
最近、オーストラリアからパプア独立主義者に政治的保護収容所が与えられたことに促され、条約は、インドネシアとオーストラリアが、『一方の国の安定、主権または国土の保全を脅かす活動を支援したり、参加したりしないこと、およびこれらの活動には、一方の国の領土内における独立主義を含む活動を奨励または実施する者を含む』ことを定めている。
調印式のスピーチで、ダウナー氏は、国家の崩壊を目的とするインドネシアの政治的動乱は同地域の人権に対する災いであると述べた。その一方で、オーストラリアの外務大臣は、合意はオーストラリアを基地とする運動について保証された言論の自由を弾圧することを意味するものではないことを強調した。
本条約は、なお両国の立法者による批准を要するが、次の項目について規定している。
・ 両国の領土の保全および主権に対する相互尊重と支援
・ 条約加盟国の相互内政不干渉
・ 両国は、相手国の主権または国土の保全を脅かす個人または組織の活動について、方法のいかんを問わず「支援または参加」しないことを誓約する。
・ 両国は、相手国の領土に対して脅威を与えたり、軍事力を行使したりしないことを誓約する。
・ 両国は、防衛問題および安全保障問題を定期的に協議することに合意する。
・ 条約は、両国の警察隊が緊密に協力することを定める。
・ 条約は、情報の共有、移民対策の協力および国境検査を含み、テロ対策について緊密に、広範囲にわたって協力することを定める。テロの脅威には、協力して対応する。
・ 安全保障問題に関する情報と知識の交換に対する協力
・ 大量破壊兵器の拡散防止に対する協力
・ 平和目的の2国間原子力協力分野における協力関係の強化

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